巨大造形竹アート&名店の限定グルメ登場!京都・長岡京バンビオイルミネーション2018 竹のひかり

JR長岡京駅前のバンビオ広場公園で繰り広げられる冬の一大イベントが、12月7日(金曜日)からいよいよスタートします。 

今年で14回目を迎える名物企画ですが、何やらこれまでとは様子が違うらしい!ともっぱらのウワサ。

その真相を探るべく、今回のイルミネーション全体をプロデュースする、竹アーティストの三橋玄(みつはしげん)さんを直撃!インタビューさせていただきました。

さらに、イルミネーションウィークの限定グルメやマルシェなどなど、会期中の注目イベントを記事の最後にご紹介します!

「竹のまち 長岡京」に、世界的竹アーティストがやって来た!

三橋さんは大学卒業後、世界各地を放浪する旅を経て、立体造形作家として活動開始。2005年からは「いのちのかたち」をテーマに竹の巨大造形をつくり続けています。

これまで「フジロックフェスティバル」などの野外イベントをはじめ、世界遺産や文化財に指定された寺社・史跡、海外などでも作品展示を行ってきた世界的な竹アーティストなのです。

そんなすごいアーティスト三橋玄さんにバンビオイルミネーションにかける思いや見どころなど、神足ふれあい町家でうかがってきました〜! 

作品づくりは頭の中のイメージを超えてこそ!

——広場で制作中のメインオブジェを拝見しましたが、かなりスケールの大きな作品になりそうですね。普段から人通りの多い場所ですし、どんな形に仕上がるのか楽しみにしている方も大勢いると思います。

三橋 さすが13年間も続いてきた名物イベントですね。現場で作業をしていると、「今年はどうなるの?」「大変だね」と声をかけてくださる方も多くて。

そして、ふるさと納税の寄附金でイルミネーションを作っているので、期待の大きさをひしひしと感じています。

ただ、どうなるの?と聞かれると、実はうまく答えられないんです(笑)。もちろん、テーマはちゃんと決まっています。

竹林で切り出した竹を割り、組み上げていきます

「竹のまち 長岡京」という今年のテーマを踏まえつつ、これまでになかった新しいイルミネーションをかたちで表現しようと、1年がかりでプランを練ってきましたから。

事前におおよそのイメージも出来上がってはいますが、僕はいつも「作りながら作品が変化していくことに逆らわず、自然な流れで作りたい」という思いがあるので、最終的にどうなるかは自分でもわからない。いつも出来上がってからのお楽しみということにしています。

メインオブジェの「繭」(まゆ)に託す、変わりゆく未来のカタチ

——メインオブジェは「繭」と命名されていますが、そこにはどんな思いが込められているのでしょう?

三橋 繭って幼虫が成虫になる過程の、変身途中の姿ですよね。中は見えないけれど、間違いなく変化が起きていて、やがてまったく異なる姿の蝶などになって羽ばたいていく。

いろんなものが変わっていく時の準備段階にある、「未来」を予感させる存在と言えます。

そうした繭のイメージに、イルミネーションの未来、このまちの未来、竹の未来……さまざまな未来を重ね合わせ、長岡京市がこれから新しい未来を切り開いていくことを願って作りました。

1度きりではなく、この先何年にもわたって作品を作り続けてほしいと依頼されているので、長岡京のみなさんと協力しながら続けていきたいという僕自身の願いも込めています。

アートと伝統工芸の垣根を超えて、共同制作に挑戦

——平成最後の年、まさに時代の変わり目にふさわしい作品テーマですね。今回、長岡銘竹株式会社の竹垣職人で世界を舞台に活躍中の真下彰宏(ましもあきひろ)さんも作品づくりに加わるとか。すごく豪華な顔ぶれですが、どんな合作プランで?

三橋 メインオブジェは細長く裂いた竹を組み合わせてつくり上げていくんですけど、その一部分を竹垣の技を活かして編んでいただきました。ほかに、ふすまをイメージしたフレームを使った竹アート作品を各自でつくるプランもあるので、そちらもぜひご覧いただきたいですね。

それから、昇苑くみひもさんが提供してくださった「京くみひも」をオブジェのアクセントとして活かすことができればと思います。

クリスマスやお正月を控えた一年で最もおめでたいシーズンですから、色とりどりのくみひもで、光プラスαの華やかさを演出できればと考えました。

長岡京は人と竹が共生する稀有なまちです

——今回のプロジェクトを通じて、三橋さん自身が得たものはありますか?

三橋 一番はやっぱり、人とのご縁ですね。職人の真下さんをはじめ、普段なかなか出会えないような方とのつながりが生まれました。

数々の出会いを通じて気付いたのは、長岡京にはさまざまな竹の専門家がいて、竹と人の共生関係が築かれているということ。

今回のプロジェクトは竹林で竹の切り出しから行われました

名産品のタケノコを栽培するために竹林の維持管理に努めている人がいれば、竹で伝統工芸品を作る人もいるし、それらを商品として売り出す人もいる。

放置竹林が問題となる昨今、貴重な環境が保たれたこのまちで、新たな竹アート作品に挑戦する機会をいただけたことをありがたく思っています。

そして、長岡京での滞在場所や太い真竹を提供してくださったり、竹の調達や運搬を手伝ってくださったり…などなど、惜しみないサポートをしてくださったみなさんのおかげでここまでたどり着くことができました。本当に、本当に、ありがとうございます!

もちろんSNS映え!昼と夜を見比べる、ツウな楽しみ方も!?

——それでは最後に、来場者のみなさんに向けてメッセージをお願いします。

三橋 繭はあなた自身を包み守ってくれるものでもあります。ぜひ中央、ドームの中へ入って竹に包まれてみてください。そこでみなさんはなにを思うでしょう。

「繭」に込めた未来への思いなどをお話しましたが、そのイメージにとらわれず、歩き回りながら、いろんな角度から自由な発想で見ていただけたらと思います。

あと、できれば昼と夜の2回、観に来ていただけると嬉しいです。僕の作品は細い線の集まりで、しかも高い位置につくることが多いので、背景はおのずと空になるんですね。だから昼間は逆光ですべてが影になって見える。

一転して夜は下から光を当てるので、昼間は見えなかった竹の質感やディテールがくっきりと浮かび上がります。そうした違いを見比べるのも楽しみ方の一つかなと。

写真撮影ももちろんOK、というか大歓迎です。いわゆる“映える”写真を撮って、SNSで拡散しちゃってください(笑)。撮影スポットも用意してますので。ぜひ!

メインオブジェの「繭」やプロジェクト全体にかける三橋さんの熱い思いが伝わってきましたね。伝統的な技や素材が合わさった、新時代を予感させるイルミネーション作品が誕生しました!

さて、ここからはもう一つのお楽しみ、「バンビオイルミネーションウィーク」

をサクッとご紹介します。

今年もあります!大好評!!人気店のグルメやマルシェ

12月7日(金曜日)と14日(金曜日)の2日間、限定グルメ、マルシェ、プロジェクションマッピング、ダンス…と盛りだくさんのコンテンツがスタンバイ。

詳しくは、マルシェ&グルメ特集でご紹介しますのでhttps://sense-nagaokakyo.amebaownd.com/からご覧くださいね。

竹と光が織りなす神秘のイルミネーションに、名店コラボのハンバーガーなどスペシャルグルメの数々…。市内にお住まいの方はもちろん、通勤通学の方、またこのイベントのために応援寄附金を寄せてくださった遠方にお住まいみなさんも、年末年始の帰省時にぜひぜひお立ち寄りくださいね〜!

Information

「竹のひかり」長岡京バンビオイルミネーション2018

場所:バンビオ公園広場

12月7日(金曜日)17時45分点灯式~、18時点灯

12月7日から1月14日のライトアップは17時から22時まで

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